「アップは、なんとなく体操して終わり」——そんな練習前の準備になっていないでしょうか。ウォーミングアップは、ただの前座ではなく、その日のパフォーマンスと怪我予防を左右する大事な時間です。
この記事では、僕が実際に意識していたウォーミングアップの順番とメニューを、まとめて紹介します。読者は練習前に何をすればいいか知りたい球児と、保護者の方を想定しています。
ウォーミングアップの目的
ウォーミングアップの目的は大きく3つです。体温を上げて筋肉を動きやすくすること・関節の可動域を広げること・怪我のリスクを減らすこと。冷えた体でいきなり全力を出すと、それだけ怪我のリスクが高まります。
【実体験】僕が意識していたアップの順番
僕が大事にしていたのは、「全身をゆっくり動かして、部位をしっかりと温めてから、投球動作に近づけていく」という流れです。いきなり肩や肘だけを動かすのではなく、体全体→部位別→実際の動作、という段階を踏むことを意識していました。

STEP1:全身を温める(軽い運動)
最初は体操をしてから、ジョグ、ラダーという流れで全身を温めていました。じっくり体操で関節を動かし、軽いジョグで体温を上げ、ラダートレーニングで細かい足の動きも入れていく。この順番で、体が少しずつ「動ける状態」になっていきます。
STEP2:肩・肩甲骨まわりをほぐす
全身が温まったら、投球に直結する肩まわりをケアします。肩の後ろ側は特に硬くなりやすい部分なので、丁寧にほぐすことが大切です。具体的なストレッチやケア方法は野球の肩の痛みを予防するストレッチの記事で詳しく紹介しています。
STEP3:肘・前腕のケア
肩と合わせて、肘や前腕まわりも準備しておきたい部位です。チューブを使った軽いインナートレーニングなどを取り入れると、投球への準備がより整います。詳しくは野球肘の予防とケアの記事を参考にしてください。
STEP4:体幹・下半身の可動域を広げる
投球やバッティングは全身を使う動作なので、体幹や下半身の柔軟性も欠かせません。股関節や体幹まわりをほぐしておくことで、全身を使った動きがスムーズになります。野球選手のための体幹トレーニング完全ガイドや野球選手におすすめのストレッチ習慣もあわせて参考にしてみてください。
STEP5:投球動作に近づける(キャッチボール)
体の準備が整ったら、最後にキャッチボールで実際の投球動作に近づけていきます。僕の場合は、短い距離から始めて、45メートルほどまでどんどん離れていくという流れでした。アップがしっかりできていれば、距離を離すペースも自然と速くなります。逆に言えば、キャッチボールで距離を離すスピードは、その日のアップの出来を測るバロメーターにもなります。
アップにかける時間の目安(季節による違い)
アップにかける時間は、季節によって調整するのがおすすめです。
- 夏:暑さの中で無理にアップをする必要はなく、体操などは日陰で行うのがよいと思います。「暑さに慣れるため」とあえて炎天下でやる必要はありません
- 冬:体が温まりにくく、また汗が冷えやすいので、時間をかけてじっくり温めることを意識していました
季節に合わせてアップのやり方を変えることも、怪我予防の一つの工夫です。
栄養・体調管理も土台に
どれだけ丁寧にアップをしても、体調が整っていなければ十分な効果は得られません。日頃の栄養補給や睡眠も、ウォーミングアップの効果を支える土台になります。
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まとめ|アップは「全身→部位別→動作」の順番で
- ウォーミングアップは体温を上げ、可動域を広げ、怪我を防ぐための大事な時間
- 体操→ジョグ→ラダーで全身を温めてから、肩・肘・体幹を部位別にケア
- 最後にキャッチボールで投球動作に近づける。距離を離すペースがアップの出来のバロメーター
- 夏は日陰で無理せず、冬は汗冷えに注意して時間をかけて温める
まずは「アップの順番を一度見直してみる」ことから始めてみてください。準備を丁寧にすることが、怪我のない野球人生と、良いパフォーマンスの両方につながります。


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