初マラソン、月間走行距離が少なくても完走できる?|月平均約80kmでサブ4した元野球部の練習記録

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「サブ4を目指すなら、月200kmは走らないと」。初マラソンの準備を始めたころ、こういう話をよく目にして不安になった。毎日たくさん走れるわけではない。自分の練習量で本当に完走できるのか。

結論から書くと、私は月平均およそ80km(一番多い月で146km)の練習量で、初マラソンを3時間58分53秒で走り、サブ4を達成できた。

ただし、これは「少なくても大丈夫」という話ではない。野球で体力の土台があった私の場合はこうだった、という一つの記録として読んでほしい。この記事では、実際の練習量と、量が少ないなりに意識したこと、足りなかったことを正直にまとめる。

私の月別の走行距離(2026年4月〜本番)

野球を引退して、2026年4月から走り始めた。本番(10月11日の新潟シティマラソン)までの走行距離はこうなった。

  • 4〜5月:合わせて約50km(走り始め)
  • 6月:130km
  • 7月:70km
  • 8月:80km
  • 9月:146km(ロングラン3回)
  • 10月:本番前日までで約30km(調整)

月別の走行距離のグラフ(4〜5月合計50km、6月130km、7月70km、8月80km、9月146km、10月は本番前日まで約30km。4〜9月の月平均は約80km)

月によって波があり、月200kmには一度も届いていない。特に7月は暑い日が多く、日中のバイトの疲れもあって70kmまで落ちた。今思えば、距離が稼げない時期こそ、朝や夜に短い時間でペースを上げる練習を入れておけばよかった。

よく言われる目安と、私の練習量

調べてみると、サブ4の目安として「月150〜200km」という数字がよく挙げられている。私の練習量は、一番多い9月(146km)でも、その下限にわずかに届かなかった。平均すれば半分ほどだ。

それでもサブ4に届いたのは、距離の「量」よりも、次のような「中身」を意識したからだと思っている。

量が少ないなりに意識したこと

① 距離ではなく「時間」で区切って続けた

最初は距離を決めて走っていたが、終わるまでずっとしんどい。そこで「今日は30分」「週1回は60分以上」と、時間で区切るやり方に変えた。体調や睡眠と相談しながら決められるので、無理なく続けられた。ゆっくり長く走る練習(LSD)については、こちらの記事に書いている。

② 週3〜4回、メニューは決めすぎない

走るのは週3〜4回。ロングランの翌日は1日空けて、そのあとにゆっくりのリカバリーランや、心拍ゾーン2(会話できるくらいの楽なペース)のジョグを入れた。ほかにも、少しきついペースを保つ閾値走や、速く走る・ゆっくり走るを繰り返すインターバル走もやった。

ただ、これらは不定期で、週ごとのメニューはきっちり決めていなかった。次はもう少し計画を立てたいと思う一方で、決めていなかったからこそ気負いすぎず、できない日があっても罪悪感がなかった。続けるという意味では、これもよかったと思っている。

③ 筋トレは週2回、上半身と下半身に分けて続けた

走るだけでなく、筋トレも週2回続けた。上半身の日と下半身の日に分けている。「筋トレとランニングは両立しにくい」とも言われるが、私の場合は筋トレを続けながらでもサブ4に届いた。体重の変化などはこちらの記事にまとめている。

④ 9月にロングランを3回、少しずつ伸ばした

本番前の9月に、ロングラン(長い距離を走る練習)を3回入れた。

  • 1回目:20km(本番の30日前)
  • 2回目:21km(19日前)
  • 3回目:26km(14日前。約2時間40分)

どれも平均ペースは1km6分ほど。本番の目標ペース(5分30秒前後)より遅いペースで、まずは「長い時間、脚を動かし続ける」ことに体を慣らした。いきなり距離を伸ばさず、少しずつ伸ばしたのがよかったと思う。

ロングラン自体は、そこまできつくはなかった。ただ、脚を動かし続けるのは大変だと感じた。

ロングランは、本番の補給の練習にもなる。私は3回のロングランで、アミノサウルス、メダリスト、マグオンと、毎回違うジェルを試した。走りながらジェルを飲むのは難しそうに思っていたが、やってみると意外にイメージがつかめた。ジェルを飲む練習は、ぜひおすすめしたい。逆に、飲んだことのない味を本番でいきなり試すのは、やめたほうがいいと思う。ジェルの選び方はこちらの記事にまとめた。

また、練習には大会のような給水所がないので、水は自分で持って走った。私が使ったのは、ナイキのランニング用ボトルベルト(625ml用)だ。滑り止めがついていて、ベルトを手で留められるので使いやすい。水の揺れも、あまり気にならなかった。ロングランのように長く走る練習では、水を持ち運ぶ方法を決めておくと安心できる。

本番で足がつりそうになった話は、こちらの記事にまとめている。

⑤ 10月は「本番のペース」を体にしみこませた

10月は調整に入り、本番までの走行距離は約30km。量を落とした代わりに、多くを本番で予定していた1km5分30秒のペースで走った。ペースを体に覚えさせるためだ。本番の前半を予定どおりのペースで走れたのは、この練習のおかげだと感じている。

⑥ 野球で鍛えた体力の土台

正直に書くと、これが一番大きいかもしれない。野球の瞬発力は長距離にそのまま活きなかったが、苦しい場面で踏ん張る力や、体の使い方をつかむ早さは、確実に助けになった。運動から長く離れていた人が同じ練習量でいいとは限らない。

やってみて分かった一番の教訓:ロングランは本番から逆算する

練習量そのものより大事だと感じたのは、本番から逆算して、ロングランの予定を立てることだ。

私は一番長い26kmのロングランを、本番の2週間前に走った。ただ、SNSなどでは「3週間前までに済ませたほうがいい」という意見も見かける。どちらが正解かは人によると思うので、私のやり方を押しつけるつもりはない。

そのうえで、次に走るなら、こう逆算したい。

ロングランを本番から逆算する図(今回は2週間前に26km。次は4週間前に2時間ジョグか20〜25km、3週間前に30km)

  • 本番3週間前:30kmのロングランを走れるようにしておく
  • 本番4週間前:そのために、2時間のジョグか20〜25kmは走っておく
  • それより前:少しずつ距離を伸ばしていく

「月に何km走るか」より、「いつ・どのくらいの長さを走っておくか」を決めておくほうが、練習量が少ない人には大事だと思う。

足りなかったこと:スピード練習と、疲れた状態での走り

もちろん、足りなかったこともある。欲を言えば、もう少しスピードを上げる強度の高い練習をしたかった。閾値走やインターバル走は不定期にやった程度で、本番前の10月は「流し」(7割くらいの力で20秒ほど走る)を数本入れただけだった。

本番では、32km以降に脚が重くなり、ペースを保つのがやっとだった。本番ペースで長く走る経験や、疲れた状態で走る練習が足りなかったのだと思う。後半の様子は新潟シティマラソンの結果記事に詳しく書いた。

練習の記録はGarminに任せた

練習量が少ない分、一回一回の練習の中身を確かめるのに役立ったのが、ランニングウォッチのGarmin Forerunner 265だ。

心拍数やペースだけでなく、その日のコンディションやトレーニングの効果まで数字で見られる。「今日はしっかり効いた」と分かると気分も上がるし、記録をそのままSNSに投稿しやすいのも続けるうえで助かった。なくても走れるが、練習量が少ない人ほど「中身を見える化する」価値はあると思う。

まとめ:量が少なくても、中身と逆算で戦える

  • 私は月平均約80km(最大146km)で、初マラソンのサブ4に届いた
  • 走るのは週3〜4回+筋トレ週2回。メニューは決めすぎず、罪悪感なく続けた
  • ロングランは少しずつ伸ばし、ジェルを飲む練習も兼ねた
  • 直前の10月は、本番ペースを体に覚えさせた
  • 一番の教訓は「本番から逆算してロングランの予定を立てる」こと
  • 足りなかったのは、スピード練習と疲れた状態での走り

練習量が少なくて不安な人も、あきらめる必要はないと思う。ただ、急に走る距離を増やすとケガにつながりやすいとも言われている。脚や膝に痛みが出たときは無理をせず、休むことも練習のうちだと考えてほしい。

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